睡眠の話


みなさんこんちにちは院長の吉田です。

今回は睡眠の話をしたいと思います。睡眠は人が生活を行う上で欠かせない習慣の一つですが、人によって睡眠時間は大きく異なり睡眠時間が3時間でいい人もいれば7時間以上必要な人もいます。

これは体質や精神状態、生活環境が大きく影響していると思われます。シンプルに考えれば充実した生活を送れている方ほど睡眠時間が短くても体に無理が効きにくい傾向にあります。

これは脳科学的に脳内報酬系による幸せホルモンの分泌量が大きく影響していると思われます。日々、心身共に高いモチベーションを保っている方は多少の睡眠不足や疲労蓄積によるダメージに対して素早い回復力を発揮する傾向にあります。

しかし、精神的ストレスが多い方は睡眠覚醒物質を抑制する機能が低下するため、質の高い睡眠がとりにくい状態になります。そうなると体内ではファティーグ・ファクターの影響による酸化物質の蓄積により、体内の細胞はダメージを負います。

成人において全身の細胞は約60兆個以上あると言われていますが、睡眠中枢と呼ばれる視床下部や視床も全身の細胞60兆個分の中の一つです。

具体的なニューロン(神経細胞)の数は明記できませんが、視床や視床下部は自律神経や脳幹網様体などの生体内恒常性(ホメオスタシス)を司る重要な組織が密集している場所です。睡眠不足によりこれらのニューロンの機能低下が起きれば心身ともに衰えが早まるのはいうまでもありません。

例えば、睡眠不足の原因の一つに精神的なストレスがあります。嫌な経験や記憶が大脳辺縁系や大脳皮質を刺激すると先述した睡眠中枢や自律神経系に対して危険信号を送ります。

そうすると脳は危険を察知して交感神経系の亢進を促すようにプログラム調節します。睡眠を促す物質にアデノシンがありますが、交感神経系亢進の影響でアデノシンを抑制する作用が生じてしまうのです。

そうすると心臓がバクバクしたり、呼吸が浅くなったりします。さらに嫌な記憶が短期記憶から長記憶に移行すると脳内の嫌な記憶を司る神経回路の形成がなされます。短期記憶より長期記憶の方が神経回路におけるシナプスの数は多いと考えられます。

記憶や経験は脳に蓄積されていますが、物理的に可視化することはできません。すべて脳内の電気信号におけるニューロンの発火により生じていると考えられています。

現代医学ではまだまだ未解明な部分が多いですが、記憶はホログラフィー的な現象が脳内で起きている可能性も示唆されています。

話がそれましたが、では質の高い睡眠をとるには何が効率いいのかを考えるにあたり一番は精神的な部分が挙げられます。しかし、不可抗力による問題もでてくるので別の方法で挙げると一つに瞑想があります。瞑想はディスストレスを緩和させるのに適しております。

瞑想には様々な種類があるので一概にどれが自分に適しているのかはご自身で判断せざるを得ません。しかし、基本的にはいつでもどこでもできる瞑想法がいいと私は思います。

最初は瞑想法に慣れないため、体が拒絶(ストレス)する傾向にありますが、その期間をブレイクスルーできれば人間はホメオスタシスを司っている以上瞑想法に対して免疫ができます。

つまり、瞑想法に対する生体内の神経回路の形成が構築されるのです。さらに上達すればシナプスの数も増えるため効率が良くなります。しかし、人は一定の効果を得るとそれ以上の効果が望めない性質があります(俗に言うマンネリ化)。

 

2019年05月08日